私のブリヂストンTB1は、乗り始めてもう4年以上。
フレームの傷や劣化は厳しいですが、なるべく良い状態を保つために自分でメンテナンスをしてきました。
なぜ自分でメンテナンスをしているかというと、毎日のように通勤で乗っているので自分でできてしまった方が都合が良いからです。
お店に持っていく時間の節約にもなります。
作業を楽しむことで自転車が趣味になりました。
購入当初の状態とまではいきませんが、日頃のお手入れ次第で長く自転車に乗れると思っています。
そこでこちらではブリヂストンTB1の交換パーツを一覧にしてみました。
私のように自分でメンテナンスしようと考える方の参考になるものがあれば便利かと思って、まとめてみました。
TB1にお乗りになられている方の参考にしていただければ幸いです。
もし初めてパーツの交換作業をされる方は、無理せず定期的に交換していくパーツだけでも十分です。
私も全く分からない状態から始めて、少しずつ作業の幅を広げていきました。
ただ自分の作業や知識が完全ではない可能性もありますので、定期的に自転車屋さんにも見てもらうこと(定期点検)をお勧めします。
- この記事の作成者は、自転車整備の専門家ではありません。よく調べていますが、完全ではない可能性があります。
- こちらで行う作業は、通常は自転車整備のプロにお願いする整備が含まれています。正しく行われないと乗車時に危険を伴う恐れがあります。作業をする場合には、全て自己責任でお願いします。
- 記載している交換パーツよりも低価格な商品は他にもありますが、基本的には私自身か使用して安心できるもの、もしくは候補となるものを紹介しています。
具体的な交換スケジュール
こちらはブリヂストンTB1の具体的なパーツ交換スケジュールについて検討したものです。
TB1は通勤・通学に最適な自転車 = メンテナンスが少なくて済む
という点から外れないように検討しました。
実際に交換した経験や調べた情報を基にしたものですから、完全なものではありません。
下記が私のTB1の使用状況です。使用状況によっては同じようにはいかないかもしれませんので。
- 主に通勤に使用。
- 走行距離 約400km / 月
- 屋根付きの駐輪場で保管。
- 雨天時も走行あり。
- 日常のメンテナンス(タイヤの空気補充・チェーンの注油・掃除)は行っている。
関連記事:「自転車のメンテナンス。日常のお手入れとその頻度は?」
個人的には走行距離を目安にメンテナンスをしていくと、管理がし易いかと思っています。
関連記事:「【キャットアイ】ベロワイヤレスプラスの取り付け方法。位置関係が大切。」
関連記事:「サイクルコンピューターとは?数字を見て自転車を楽しむ。」
あとは掃除や注油時の目視点検や経過年数が頼りです。
そしてこちらが私が考える主な交換スケジュールになります。
| 走行距離または年数 | 交換部品 |
|---|---|
| 3000~5000km毎 | ブレーキシュー |
| 3000~5000km毎 | チェーン |
| 3000~5000km毎 | シフトワイヤー(インナーのみ) 隔回でアウター・インナーセット |
| 10000km毎 | リアタイヤ 隔回でハブのグリスアップやスプロケット交換(安全性に問題がなければ、無理はせずに不具合が生じてからでも良さそう) |
| 12000km毎 | フロントタイヤ 隔回でハブのグリスアップ(安全性に問題がなければ、無理はせずに不具合が生じてからでも良さそう) |
| 2年毎 | 前後ブレーキワイヤー(アウター・インナーセット) |
| 10000~20000km | ボトムブラケット・クランクセットの交換(安全性に問題がなければ、無理はせずに不具合が生じてからでも良さそう) |
定期的に交換したい部品
こちらは長く乗っているのであれば定期的に交換したい部品です。
そのまま乗れなくもないかもしれませんが、快適ではなかったり、安全面に問題が出てくる可能性があります。
ブレーキシュー


私もいろいろ試してみましたが、お安い物でもダメということはないと思います。
ただブレーキは重要ですし、リムの摩耗も考えるとシマノのM70T4は安心して使用できます。
関連記事:「クロスバイクのVブレーキシューを交換。交換目安は溝の深さ。」
チェーン


TB1のKMC製ステンガードチェーンが118リンクでした。
ただシマノのマニュアルに従って繋いだところ、以下のチェーンの116リンクで問題ないようです。
シマノ製の7速チェーンは、次の2点。
価格を抑えるならCN-HG40。
CN-HG71は価格通りグレードが”上”です。見た目はシルバーで光沢があります。
関連記事:「クロスバイクのチェーン交換。交換の目安を知って定期的に交換を。」
シフトワイヤー


TB1の変速はリアのみです。
純正シフトワイヤーは、外観からメーカーを特定することはできませんでした。
取り外したインナーワイヤーの長さは約1850mm。
アウターワイヤーの長さは 1700mmでした。
インナーワイヤーが長い場合はただ切るだけなので問題ないのですが、アウターワイヤーは切った後に切断面を整える必要があります。
そのため私はアウターワイヤーが1700mmの物を選びました。
シフトワイヤーに関しては、以下にあるセット商品は「ロード」とありますが問題ないようです。
インナーのみでしたら、価格を考えてもこちらのステンレス製のもので良さそうです。
もしアウターも交換するようでしたら、以下の2点が選択肢。
どちらもアウター1本、インナー2本入りです。
こちらでインナー2回交換毎にアウター1回交換すれば、丁度良さそうです。
関連記事:「TB1のシフトワイヤー交換。簡単だけどリアディレイラー調整が難。」
タイヤ


TB1のタイヤは、27インチのロングレッドタイヤ(耐パンク性に優れ長寿命)です。
おそらくリアタイヤが先に交換になると思いますが、普通のタイヤよりかなり耐久性があります。
タイヤの性能、交換の手間、価格を考えると同じロングレッドタイヤに交換するのが無難かなと思います。
他のタイヤと比較してもそこまで高額ではありませんし、長寿命なので結果的にコスパが良いです。
一緒にリムバンドの交換をおすすめします。
同じブリヂストン製のリムバンドがあるのですが、うまく手に入らないことがあったので他の候補も探してみます。
関連記事:「【27インチ】自転車のタイヤを交換。目安より少し早めが安心。」
ブレーキワイヤー


TB1はフロントがVブレーキ、リアがローラーブレーキ。
アウターワイヤーに特に刻印はなくて、メーカーは不明です。
ワイヤーの劣化が見られた時、または定期(2年)で交換となります。
前後それぞれの長さは以下の通り。
※こちらは私のTB1に付いていたワイヤーの長さです。
インナーワイヤー:約580mm
アウターワイヤー:約150mm と 約 80mm の2本(パワーモジュレーターが付いているため)
インナーワイヤー:約1550mm
アウターワイヤー:約1350mm
2年で交換するのであれば、アウターワイヤーはけっこう傷むと思うのでセットで交換で良いと思います。
こちらはどれを選んでもワイヤーを切断して、切断面を整える必要があります。
私は価格が安いし、アウターエンドキャップの数が足りる(3個必要)ので、スチール製にしました。
※Vブレーキで1個、ローラーブレーキで2個使います。
関連記事:「クロスバイクTB1のブレーキワイヤー交換。傷んでなくても定期で交換。」
必要があれば交換する部品
こちらは絶対ではありませんが、必要があれば交換する部品です。
バルブ


TB1は耐パンクタイヤですが、タイヤバルブは通常の英式バルブが使われています。
定期的に虫ゴムの状態を確認すればよいのですが、なかなか手が回りません。劣化してしまうと空気を入れることができなくなります。
一番簡単な対策は、虫ゴム不要のスーパーバルブに交換することです。
または空気圧管理をするのであれば米式バルブに交換という手もあります。
その場合は、米式バルブに対応した空気圧ゲージ付きの空気入れが必要です。
関連記事:「TB1のタイヤはパンクに強いけど英式バルブ。空気圧管理はどうする?」
ハンドルグリップ


TB1の純正グリップは被せるタイプのものが付いています。
私としては、雨の日は少し滑るかな、と感じました。
一般的なシティサイクルやクロスバイクと同様にハンドルバーの直径は 22.2mm。
こちらはお好みで交換です。
候補として、下記は六角レンチで手軽に交換できるノグチのグリップ。
または安価ですが握り易いこちらもおすすめです。
水に濡らして取付けするのですが、空洞になっていてエンドキャップが付いています。
関連記事:「クロスバイクのグリップ交換。乗り心地、見た目を自分好みに。」
ハンドルバー


フレームサイズ480mmのTB1のハンドルバーの長さは、560mm。
※フレームサイズ420mmは、520mmです。
ハンドルバー外径は25.4mmです。
バーが短くなること走行感覚が大きく変化しますので、乗り慣れて必要がある方は交換して下さい。
関連記事:「クロスバイクのハンドル幅。バーを交換して調整する方法。」
ペダル


TB1にはブリヂストンのMTB用ペダルで反射板が付いています。
ペダルのネジ径は、一般的な 9/16サイズ。
私が最初に使用したペダルはミカシマ MT-FT。
比較的価格が安い、でも丁寧な造りという評判の良い国産ペダルです。
純正品より小さめです。
こちらは存在感のある同じミカシマRMX。
大きいので踏みやすいと思います。
関連記事:「クロスバイクのペダル交換。自分好みにカスタマイズ。」
サドル・シートポスト


TB1の純正サドルは、スポーティーなものが採用されています。
自転車のサドルレール幅(内側)は主に43mm。
例外があるにしても、一般的なサドルであれば取付け可能です。
私は穴あきタイプばかり試しているので、穴あきでない物でしたら「VELO」や「ノグチ」等のサドルを探してみるとよいと思います。※リンク先はAmazonの検索結果ページです。
穴あきサドルに交換する場合は、純正シートポストに取付けすると、サドル穴からシートポスト穴が見えてしまいます。
シートポストも変えてしまった方が見栄えが良いし、サドルの前後位置や角度調整の作業も楽です。
TB1に付いているシートポストは、外径27.2mmで長さ30cm。
関連記事:「クロスバイクのサドルを交換。座り心地が走りを変える。」
関連記事:「シートポストを交換。サドル調整と見た目にこだわる。」
ドリンクホルダー


TB1のドリンクホルダー取付け位置は、フレームの下側(ダウンチューブ)に1箇所です。
私は、自転車用品で有名なトピークのモジュラーケージ2を選びました。
挟む部分が調節できる商品。
500mlのペットボトルしか飲まないのであれば、こちらのミノウラ製もシンプルで良いと思います。
関連記事:「クロスバイクTB1にドリンクホルダー。付け方は簡単。」
不具合が出たら交換したい部品
こちらは不具合が出たら交換したい部品です。
よほど長く乗っていないと交換することはあまりないと思われますが、転倒や接触、雨等で傷んでしまって交換する機会もあるかもしれません。
シフトレバー
シフトレバーは4年経過して、今のところ動作に問題は生じていません。
ただ屋内保管していても、外気等に触れてだんだんとギア表示のクリアパーツが色あせていきました。
リフレッシュさせたい時、ですね。
Vブレーキ本体
Vブレーキ本体も4年経過して、今のところ動作に問題は生じていません。
ただバネ等が使われているので、雨ざらしで保管していた場合は錆等で劣化が早いかもしれません。
もし交換するのであればシマノ製のVブレーキ(BR-T4000 を検討中)が良さそうです。
リアディレイラー
リアディレイラーも4年経過して、今のところ動作に問題は生じていません。
こちらもバネが使用されているので、保管状態によっては傷みは出てくるかもしれません。
万が一、不具合があれば同じものを取付ければ問題ありません。
変速調整が難しければ、お店の方にお願いしましょう。
ローラーブレーキのグリスアップ


リアのローラーブレーキ(シマノ製BR-IM31-R)は、ほぼメンテナンスが要りません。
17000km以上(4年)走行した私の自転車でも、まだ一度もメンテナンスしていません。
万が一、音鳴り等があれば注入口にシマノのローラーブレーキグリスを補充します。ブレーキ本体に「高温注意」と記載もありますし、本来の性能を発揮するためには純正品の使用が間違いありません。
ただこちらに関しては、少量(約5g)しか使いませんし、お店でお願いした方が良い(おそらく500円くらい)と個人的には思っています。
購入すると100g入り、たぶん使いきれない…。
スプロケット
TB1は7段変速で、スプロケットはCS-HG200-7です。
ギア構成は、12 – 32T。
私は17000km以上走行していますが、歯飛び(チェーンが乗っからないで滑る)は起きていません。
交換目安は10000kmと言われていますが、走行に問題がなければ次回のリアタイヤ交換時にでも交換しようかな、と思っています。
もし交換するのであれば、一緒にスポークプロテクターも交換した方が見た目が良いです。(一度試しにスプロケットの交換をしてみた際に、スポークプロテクターは交換してしまいました。けっこうひびが入っていたので。)
ホイール




TB1は、27インチの黒ホイールで側面はシルバー。
そして以下にあるようなTB1と同じ仕様のホイール探すのは困難で、これは特別な仕様だと思われます。
フロントホイール:27インチ、J2端子ハブダイナモ、ハブ軸長さ 150mm
リアホイール:27インチ、ローラーブレーキ、7速カセットスプロケット対応、ハブ軸長さ 200mm
これに自分で対応するとなると、少し工夫が必要。(リアの27インチを探すと主にシングルギア、内装3段、外装6段の取扱い)
もしホイールが破損して修復できないようであれば、お店の方に相談した方が良さそうです。
ちなみにスポークは36本で、スポークレンチのサイズは「14番」です。
関連記事:「自転車のホイールの歪み。前輪の振れ取りを簡単に行った話。」
ハブダイナモライト


TB1のハブダイナモは、シマノのDH-2N40-J。
J2端子で2線式です。
それに対応した純正のようなハンドルバーに設置するタイプのライトはあまり見当たりません。
もし壊れてしまった場合は、お店に相談した方が良いかもしれません。
ボトムブラケット


ブリヂストンTB1に採用されているボトムブラケットは、カートリッジ式(カセット式)といわれるもの。
TB1のボトムブラケットは、少し特殊で確実を求めるなら純正品がいいかもしれません。
カートリッジ式のボトムブラケットは、一般的に走行距離約1万kmが交換の目安と言われていますが、こちらは明らかなガタつきや異音等の異常が見られた時にお店の方に相談で良いかもしれません。
こちらのカートリッジを調べると、
クランク軸が四角(スクエア)のタイプ
- シェル幅・・・70mm(右側は逆ネジ)
- 軸長(ネジ部を含まない軸の長さ)・・・約127mm
- 円の外径・・・約34mm
- フレームから軸の先端(ネジ部は含まない)・・・左右ともに約27mm ←これが難しいです。
※私のおよその計測です。誤差、ご了承ください。
といった感じです。
いくつか試したのですが、完全に同じは厳しい様子。
フレーム側が70mmなので、シマノBB-UN300 スタンダードタイプ(シェル幅68mm)を締めきっても左側に1~2mmは空いてしまう計算になります。


こちらをKタイプにすると上の写真のようにちょうど良い感じなのですが、若干軸長の左右差が出てしまいます。


ちなみにBB-UN300のスタンダードD-EL 127では、左側ふた(アダプター)の形状がひっかかってしまいます。
「お知らせ」にも記載がありますが、以前ボトムブラケット交換の記事を削除しました。問題ないことが確認できた場合に再度公開させていただくことがあるかもしれません。
クランクセット


TB1には、PROWHEELというメーカーのクランクセット(チェーンガード付き)が使われているようです。
フロントギアの裏には42T(歯数が42個ということ)で、クランク長はおそらく165mm(クランク裏に刻印あり)。
フロントシングルのクランクセットを調べると、いくつか出てくるのですが情報が少ないので実際に取付けてみないと変速等がうまくいくか分かりません。
心配な方はお店で相談が良いと思います。
今のところ、私のクランクは問題ないのでそのまま使用していますが歯が削れて問題が出てきたら、比較的新しいシマノのESSAというコンポネートのクランクセットを検討しています。
まとめ
学生時代、私が乗っていた自転車はほぼノーメンテナンスでした。
チェーンがカラカラ鳴ったり、パンクしたり。
さすがにパンク2日連続は心が折れます。
現在もほぼ毎日自転車に乗っていますが、定期的なメンテナンスのおかげであまりトラブルはありません。
自分で作業することで気付くことも多くありますし、何より愛着が湧いてくるものです。
最近は何でも自分でやる方向になってしまっているので、失敗することもけっこうあります。
実はけっこうな費用が…。
「ほどほどがいい」のは分かってはいるのですが、趣味とはこういうものなのかもしれませんね。




































